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新生児の育児 気になるあんなことやこんなこと

10ヶ月もの間、お腹の中で大切に育ててきた小さな命。
誕生した喜びと我が子への愛はとても大きなものだと思います。
しかし初めての育児となると大切な我が子を守りたいと思うが故どうしても神経質になってしまい、ちょっとした些細なことでもとても不安になってしまいますよね。そんなお母さんに、今回は新生児によく見られる事をまとめてみました。

・生理的体重減少 生後2日後くらいから一時的に体重が減少してしまうことです。この場合は母子ともにまだ入院中のはずなので助産師さんから説明があると思いますが、名前の通り生理的なもので胎便などを排出するために体重が減少します。一週間くらいかけて出生体重くらいには戻るので心配はいりません。

・新生児黄疸
出生後すぐの新生児の肺はまだ未熟で十分に酸素を取り入れることができません。そのために大人よりも倍の数の赤血球で必要な酸素量を確保しています。しかし、肺で必要な酸素量を取り入れることが出来るようになると、次は赤血球が多すぎて、体がいらないと判断し肝臓で赤血球を破壊します。この時に、赤血球に含まれるヘモグロビンがビリルビンとなり、このビリルビンは黄色い色素を持っているため皮膚や白目が黄色くなります。このことを“新生児黄疸”といいます。こちらも生理的なものなのでほとんどは心配いりません。
しかし、中には黄疸が強すぎて治療が必要な場合もあります。ビリルビンは紫外線によって分解されるので、光線療法といって赤ちゃんの目をテープで保護し、紫外線の出る保育器に裸で寝かせます。一見かわいそうな姿ですが、ぽかぽかした日サロのようなところにいる状態なので赤ちゃん自体は気持ちが良いのです。
新生児黄疸が気になる場合の病院への受診の目安ですが、おっぱい(ミルク)がきちんと飲めていて、おしっこやウンチがよく出る、体重が増えている場合は心配いりません。特に母乳育児されてるところの赤ちゃんは「母乳性黄疸」といって黄疸が長く続きます。逆に、おっぱいの飲みが悪く吸ってもすぐに疲れて寝てしまったり、おしっこやウンチの回数が極端に少ない場合はビリルビンが体外にうまく排出されていないことが考えられるので産院に相談しましょう。

・おっぱい(ミルク)の吐き戻し
赤ちゃんにおっぱいやミルクを飲ませた後は空気を一緒に飲み込んでしまっているため、ゲップをさせて 空気を出してあげます。赤ちゃんが飲んだばかりのおっぱいをゲボッと吐いてしまうのはゲップをうまく出せなかった場合に多いのですが赤ちゃんの胃の形は大人のような形ではなく、とっくりのように入り口が広くなっているのでゲップをしていても、ちょっとした胃の圧迫で吐いてしまうことがあります。その場合は、胃の消化を促すのと嘔吐物が気管に詰まるのを防ぐ為右を下にして横向きに寝かせてあげると良いでしょう。また、授乳の際にむせてしまう赤ちゃんは横抱きでなく縦抱きで授乳するのも良いでしょう。その際お母さんの服が赤ちゃんの顔に被さってしまうので左右に授乳口のついた授乳服を着用すると、 わざわざ服をめくらなくても良いのでとても便利です。

・ゲップの出し方
上記でも述べましたが、ゲップをしないとおっぱいやミルクを吐いてしまいます。しかし、ゲップをうまく出せないと悩むお母さんも多いのが現実です。ゲップをさせるときは、赤ちゃんの胃がお母さんの肩に乗るように縦抱きにし、背中を必ず下から上へ空気の通り道を作ってあげるようなイメージでさすります。
しかし、いくらやっても出ないときは出ないので5分経っても出ない場合は潔く諦めましょう。また、ミルクの赤ちゃんに比べて母乳の赤ちゃんの方がおっぱいを深く咥え込んであまり空気を飲み込まないので、ゲップは出にくい傾向にあります。どちらにしても、ゲップが出ないからといってあまり心配する必要はありませんので安心してください。

・皮膚のめくれ
赤ちゃんのお肌はとってもデリケートです。ですので、ちょっとしたことでもすぐにオムツかぶれや あせもなどの肌トラブルは起きてしまいます。こういう場合は、小児科などで塗り薬を貰って対処しますがこれとは別に赤ちゃんの皮膚ががまるで脱皮途中のように ボロボロと剥ける場合があります。初めての育児のお母さんにとってはとてもビックリするかもしれませんが、こちらも“新生児落屑”といって生理的なものなので心配いりません。一カ月ほどかけて自然に剥け落ちるので、無理に剥かないようにしましょう。どうしてもカサカサして気になる場合は保湿剤などを塗ってあげても良いですよ。

・産後のお母さんの体とまとめ
出産という大仕事を終え、お母さんの体はボロボロ。その上産後はホルモンバランスのせいで涙もろくなったりちょっとしたことでイライラしたりします。これは、出産を終えた女性の体には当たり前のことです。更に、母乳を作るのにはお母さんの血液が必要なのでどんどん栄養を取られ貧血になったり2〜3時間おきの授乳で睡眠不足にもなります。ですので、慣れない育児で家事が疎かになっても自分を責めず、不安な時や悲しいときは思いっきり泣きましょう。涙を流すことでストレスが発散され、穏やかな気持ちで赤ちゃんに接することができます。そして、赤ちゃんが寝付いたらお母さんも一緒に横になりゆっくり体を休めてくださいね。


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